Q 4-27.
ミノキシジル自体に髪を濃くする効果はない?

ミノキシジル自体には髪を濃くする効果はないって本当ですか?
どうやってミノキシジルは髪を濃くする効果がでるのでしょうか?
A 4-27.
ミノキシジルの薬理作用:
血流によって頭皮の毛根細胞に届いたミノキシジルは、毛包にある特定の酵素である、ミノキシジル硫酸転移酵素によって、硫酸ミノキシジルに変化します。
この硫酸ミノキシジルは、ミノキシジルの活性型であり、毛包細胞に直接作用して、内毛根鞘の形態と増殖を正常化して、薬効を発揮します。
毛根に届いたミノキシジルは、硫酸ミノキシジルに変わったあと、脱毛症の進行によって短縮した成長期を、少し延長する効果があるといわれています。 これを「成長期誘導」といいます。
こうして、髪がより太く長く伸びる時間が増えることで、髪が太くなります。
その結果、髪の密度が増加して、育毛効果が発揮されます。
頭皮の毛根に届いたミノキシジルの血中濃度は、短時間で低下します。
ミノキシジル硫酸転移酵素(minoxidil sulfotransferase):
ミノキシジルそのものには、髪を濃くする作用はありません。 ミノキシジル硫酸転移酵素(SULT1A1)によって、硫酸化されて、硫酸ミノキシジルに変換されて、はじめて薬効が発揮されます。
ミノキシジル硫酸転移酵素の活性には個人差が大きいです。
酵素の活性が高い人では、通常量のミノキシジルからたくさんの硫酸ミノキシジルを産生できるので、ミノキシジルがとても良く効くレスポンダーということになります。
この酵素の活性が低い人は、同じ量のミノキシジルから少量の硫酸ミノキシジルしか作れないので、ミノキシジルがあまり効かない人になります。
一部では、ミノキシジル硫酸転移酵素を持っていないか、あるいは酵素活性が非常に低い人がいます。 その人は、硫酸ミノキシジルを作れないので、ミノキシジルが効かないノンレスポンダーということになります。
人口の約20%は、ミノキシジルのノンレスポンダーと言われています。
それなら、硫酸ミノキシジルの製品を作れば、個人差なく、だれにも効果がある育毛剤ができるはずだという考えを、思いつきます。
しかし、硫酸ミノキシジルは非常に不安定な物質で、短時間でミノキシジルにもどってしまいます。 高額の費用をかけて硫酸ミノキシジルの溶液を製品化しても、翌日には、容器の中身は、単なるミノキシジルにもどってしまうでしょう。
たとえば、硫酸ミノキシジルを製品化して1ビン数千万円の値段で販売したとします。 それが、1夜明けて、翌朝には、ビンの中身が数千円の価値のミノキシジル溶液に変わっているとしたら、皆さんはどう思うでしょうか? それでは意味がないと思うでしょう。
それよりも、各自がすでに皮膚の組織にもっているミノキシジル硫酸転移酵素を使って、それぞれ自分で硫酸ミノキシジルを作ってもらうのがいちばん確実で効果的だということになります。
こういうわけで、安定なミノキシジルとして、ローションの溶液が育毛剤として市販されています。










