Q 4-31.
育毛剤の強さ。

5α還元酵素阻害薬の違いは?
デュタステリドのほうが、フィナステリドよりも、効果が高いか?
フィナステリドのほうが、デュタステリドよりも、よく効くでしょうか?
A 4-31.
育毛剤でもっともよく使われている薬には、ミノキシジルと併用すると、より効果的な薬として、5α還元酵素阻害薬(フィナステリドとデュタステリド)があります。
ここで、5α還元酵素阻害薬のことも少しお話しておきましょう。
フィナステリドとデュタステリドは、どちらも薄毛の原因である活性型の男性ホルモン(DHT)を少し低下させる薬です。
5α還元酵素阻害薬(5ARI)では、デュタステリドとフィナステリドのどちらが強いでしょうか?
デュタステリドのほうが、フィナステリドよりも強いと思っている人が多いようですが、これは間違いです。
製薬会社の宣伝を、うのみにしてはいけません。
それぞれの薬の効果には、個人差があります。 どちらが髪を濃くする効果がより強いのか、よくご質問を受けますが、一般論の正解はありません。
育毛剤の薬の効果は、ご自身の遺伝子との相性できまります。
フィナステリドがよく効いて、デュタステリドは効かない人もいます。
デュタステリドは効くけど、フィナステリドはあまり効かない人もいます。
どんな薬にも、その薬の効き目には個人差があるように、ご本人の遺伝子との相性で、どの育毛剤がよく効くか、効果に差がでます。
理論的には、あらかじめ各自の遺伝子解析ができれば、その方にとってどの薬がいちばん良く効くか、使う前から分かるはずです。
しかもその遺伝子解析の結果は、1回の検査で生涯有効なはずです。 つまり遺伝子は変わらないので、検査は一生で一回だけで済むのです。
しかし、そのような臨床的に使える遺伝子解析検査は、残念ながらまだ一般的には開発されていません。 特殊な研究室だけの話です。
そのかわり、臨床的に効果が安定した時期の結果を比べれば、どちらの育毛剤が自分に効くか、答えがわかります。
つまり、育毛剤の効果判定は1年後ですから、どれかの育毛剤を1年間使ってみて、その後、別の育毛剤に変えて1年間使ってみて、それぞれの1年後の結果をくらべてみると、自分にはどちらが合っているかわかります。
その後は、その育毛剤をずっと使い続ければよいわけです。
(AGAの治療薬の効果と遺伝子解析については、本ホームページの「男性型脱毛症(AGA)の基礎的研究(第3部)、第8項目」をご参照ください)










