ミノキシジル:よくあるご質問とお答え(第3部)

Q 3-10.
ミノキシジル錠の内服を続けても安全ですか?

薄毛に悩む方が、薄毛治療の相談でAGAクリニックに行くと、そこで、いきなり10mgのミノキシジル錠を処方されて、それを半年間~1年間契約させられることがあります。

10mgのミノキシジル錠を飲み続けると、実際、多くの方々で、髪が濃くなる可能性があります。 早く結果をだしてお客さんを引き留めたいクリニックの意向が感じられます。

しかし、ミノキシジルの内服としては、最初から1日10mgは、かなり量が過ぎます。

こうして、多量のミノキシジル錠を内服し続けて、いったん髪が濃くなると、再び薄毛にもどることが怖くて、患者さんたちは、ミノキシジル錠の多量の内服をやめられなくなります。

1日10mgのミノキシジル錠の内服は、何年間も続けても、安全でしょうか?

A 3-10.

ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)でも女性型脱毛症(FAGAあるいはFPHL)でも、薄毛の髪を濃くするのに効果がある薬です。

ただし毎日10mgのミノキシジル錠を内服することは、著者は、お勧めしません。

ミノキシジル錠の内服は、基本的には、安全とは言えません。 しかも、1日10mgのミノキシジルは内服量としてはかなり量が多すぎるので、それを長期間のみ続けると、多くの重篤な副作用がでる可能性があります。

毎日10mgのミノキシジル錠を内服している方々は、内服量を減らすことをおすすめします。 時間をかけてゆっくり2.5mgまで減らしてください。

しかし、ミノキシジル錠を内服している方が、いきなり内服を中止すると、抜け毛がどっと増えてまた薄毛にもどり、パニックにおちいります。

経口のミノキシジル錠の内服を減量・中止するためには、強い意志が必要です。

ミノキシジル錠を減量することは、多くの人たちとって困難なことです。

皆さんは、「ヒポクラテスの誓い」を、ご存じでしょうか?

紀元前のヒポクラテスは、古代ギリシアで活躍した、医学の祖と称される医師です。

ヒポクラテスは、医療の倫理の基礎となる、宣誓文をまとめています。 この9ケ条の宣誓は、いまでも医療倫理のもとになっています。

その条文の中に、「医師は、患者に害になる治療を選択してはならない」、という項目があります。

ヒポクラテスの誓いに従えば、脱毛に悩む方々に、高用量のミノキシジル錠の内服を処方しないことは、医師の責任であり義務だといえます。

医師は、ミノキシジル錠の内服をすすめてもいいですが、その場合は、常に、みなさんに、ミノキシジル錠の内服量をできるだけ減らすように勧めるべきだと、著者は考えています。

ミノキシジル錠を内服するときは、必要最小量で充分効果があります

毛髪関連 所属学会
その他 所属学会