つむじ・毛流と髪型

中央分けは薄毛に見えて不利


髪を中央で左右に分ける髪型があります。
真ん中分けは、地肌が透けて薄毛に見えやすくなります。

薄毛が気になる方は、中央分けは一番不利です。薄毛の地肌を人に見せる髪型が真ん中分けです。だれの目にも、薄毛がむき出しの状態になります。

同じ方が、分け目を左右に変えると、中央部に髪の重なりが増えて、地肌が透けなくなります。中央からどれくらい左右にずらすかによって、7:3分けとか、6:4分けとか、いろいろあります。ぜひ試してみてください。左右にずらすほど、前頭部の髪の重なりが増えて、頭の中央部に髪のボリュームがでるので、いい感じに見えます。

はっきり分け目を作る横分けが嫌なら、はっきりした分けを作らないで、手櫛でばっさり分けたような印象の横分けにしてください。分け目が目立たなくて、しかも、前頭部の中央にボリューム感を出せます。

頭髪でもっとも重要なのは、生え際の中央

髪型で一番大切なのは、前頭部の中央です。そこにボリューム感があると、頭髪全体がフサフサに見える印象になります。

植毛医の専門用語では、Frontal Tuft(フロンタル・タフト)とか、Frontal Forelock(フロンタル・フォーロック)といいます。卵1個分~おにぎり大の範囲でもいいので、前の生え際の中央部に密度を濃く植毛すると、ほかの部分がやや薄毛でも、全体的に髪が多いような印象に見えます。
頭髪の中でもっとも重要な部位が、前の生え際の中央部なのです。

薄毛を気にしてカウンセリングに来られた方に、真ん中分けを止めて、分け目を左右にずらすと薄毛に見えなくなることを説明しても、真ん中分けが流行している時期は、どうしても横分けにしたくないと言われて、困る場面が多かったです。
幸い、最近、流行が変わって、また横分けが主流になったので、カウンセリングで納得していただきやすくなりました。
いまでは、薄毛で中央分けの方に、横分けにすると髪が濃く見えることを説明すると、納得して安心していただける場合が多いです。

人目を気にして、急に髪型を変えることに抵抗感を持つ方がおられますが、大丈夫です。自分が気にしているほど、周囲の人は、他の人の髪型を覚えていません。もし覚えていても、ときどき髪型を変えるのは、気分転換になって、いいものだと賛同してくれることでしょう。筆者も、たまに髪の分け目を左右で変えたりしますが、誰も気が付きません。

見かけの濃さは、髪の重なりで変わることは、髪型の基本です。
毛流に逆らって、逆毛を利用してセットすると、コシとボリューム感が増えます。
これらのテクニックを利用しない手はありません。ぜひ有効に使ってみてください。

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