育毛剤:ミノキシジル

分子構造


minoxidilがminoxidil sulfateに変わると、この図のように、minoxidilの分子の一部に、SO3がくっついた形に変わります。
こうしてminoxidil sulfateに変わって、はじめて髪を濃くする効果が現れます。
それなら最初からminoxidil sulfateを商品化して販売したほうがいいと思いますが、minoxidil sulfateは非常に不安定で、すぐにminoxidilにもどってしまうのです。たとえば数千万円の費用でminoxidil sulfateの溶液を売り出しても、翌日には容器の中身が自然にminoxidilにもどってしまうのでは商品として売り出せません。ですから、minoxidilとして販売し、ヒトの頭皮の毛根細胞にあるminoxidil sulfotransferaseという酵素に頼って、自分でminoxidil sulfateを作ってもらうしかないわけです。

ミノキシジルの効果の個人差


ところが、この毛包の細胞の中にある特殊な酵素の活性値に個人差があるのです。この酵素の活性値の差は、生まれつきの体質によるもので、個人個人で違います。
minoxidil sulfotransferaseという酵素の働きが強い方は、minoxidil sulfateがたくさん作られるので、髪がフサフサに濃くなります。逆に、この酵素の働きが弱い方では、同じ量のminoxidilを使ってもminoxidil sulfateが少量しか作られないので、髪があまり濃くならないのです。

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