健康長寿、老化の予防(第1部) 健康寿命を延ばそう

若返り

まとめ

老化した細胞を若返らせるには、生活習慣の改善が有効です。

解説

それよりも、いったん老化した細胞を若返らせることができれば、もっと良いに決まっています。 若返りは可能でしょうか?

若返りとは、加齢変化を逆行させることなので、生命の運命に逆らうことになり、実現不可能なことのように思われます。

しかし、実はそうでもないようです。

最近の研究によると、部分的な若返りは、細胞レベルで、日ごろから、常に行われているようなのです。

実は、ちょっとした生活習慣の改善で若さを保つことができることが、最新の医学研究で明らかになってきました。

それならば、加齢変化を抑えて若さを保つための、生活習慣の改善点を知りたいものです。

老化に関する医学的研究を調べて、若返りのための方法を知ることが、このホームページの目的です。

健康長寿のための医学研究の成果を、これから、皆さんにお伝えしようと思います。

健康長寿と若返り
運動と生活習慣の改善

まとめ

体の細胞の若返りのための医学的研究が進んでいます。 若返りのために大切なことは、運動と生活習慣の改善です。

解説

ここで取り上げるテーマは、「老化」に対抗するための「若返り」です。

体細胞の老化の進行は止められません。 その大きな流れの中で、若さを維持することは、老化の流れを、細胞の若返りの方向に向けることです。

実は、生物の体細胞の中では、「老化」と「若返り」が繰り返されて、お互いに戦っています。

生物の体の細胞は、ただ「老化」していくだけの一方通行ではなく、細胞の「若返り」も、ちゃんと自分で行っているのです。

それならば何とかして、その全体の流れを、「若返り」のほうに向けたいものです。

体細胞を「若返り」の方に向ける方法を、探してみましょう。

めざす目標と効果

われわれが目指す目標と、期待できる効果は、次の4つです。

体細胞の若返り

肌荒れの改善・便秘改善

認知症の予防

ある種の癌の予防

これらが、このホームページの、究極のテーマです。

重要な医学的機序

生物学的な若返りのために、医学的に重要な、細胞レベルの機序があります。 その、要点は、次の4つの要素です。

オートファジー Autophagy

ミトコンドリア Mitochondria

腸内細菌叢 Intestinal flora

褐色脂肪細胞Brown fat cell

具体的な生活習慣

具体的な方法を、早く知りたいものです。

結論を先にお話ししましょう。

体細胞の若返りのために、今日から自分で実践できる、重要な生活習慣は次の4つです。

運動:有酸素運動 と 筋トレ(レジスタンス運動)

Exercise (Aerobic exercise & Muscle training (resistance movement)

食物の種類の選択(地中海食)Food selection (Mediterranean diet)

食事量の制限(ダイエット)Dietary restriction (don’t overeat)

寒冷刺激Cold stimulation

毎日の生活習慣

中でも、毎日の生活習慣で、とくに大切なものは、次の4点です。

禁酒 Don’t drink

禁煙 Don’t smoke

食べ過ぎない Don’t overeat

睡眠(睡眠中のアミロイド除去) Sleep well (sleep & amyloid clearance)

これから、このホームページでの各章で、これらの内容をいろいろと解説していきます。

実は、それぞれの項目は、お互いに密接に関連しています。

皆さんには、ひとつひとつの項目を理解したうえで、できることから、総合的に実践していただきたいと思います。

老化の進行は3段の下り段差

まとめ

加齢変化の進行には、人生で3つの、下りの段差があります。

体力が急激に衰えるのは、34歳、60歳、78歳の3つの崖です。

解説

ヒトは、生涯で3回、体力が衰える時期があることが、最近の医学研究で明らかになりました。

研究 その1

ヒトの老化の進行は、一定のスピードで、直線状に、徐々に、体力が衰えるのではなく、急激に体力が衰える時期が、生涯で3回あるのです。 これらの時期に、3段階で体力が衰えて、老化が進行するというのです。

その答えは、つぎの3つの年齢です。

34歳

60歳

78歳

米国のスタンフォード大学での研究によると、ヒトの血液中の約2,900種類のタンパク質のうち、373種類のタンパク質の組成が、34歳・60歳・78歳の3つの年齢で、大きく変化することが確認されました。(2019 Nature Medicine)

こんなに多くの種類のタンパク質が、血液中に存在しているとは、知りませんでしたね。 まったく、驚きです。

この研究の結果では、この3つの年齢で、血液中のタンパク質の組成が大きく変化したのです。

それにともない、同じ時期に、ヒトの体力の衰えや、老化、認知症、心臓病など、肉体的な加齢変化が急に進む可能性が示されました。

つまり、加齢による肉体の衰えは、なだらかな直線的に徐々に衰えていくのではなくて、階段を降りるように急激に体力が低下する時期が、生涯で3回あるというのです。

老化の進行は止められませんが、この3回の時期が「3つの崖」になるか「3つの下り階段」になるかは、大きな違いです。 できることなら自分に起こる変化は、深い「崖」ではなく、小さな「階段」程度で済ませたいものです。 さらに、これらの段差で、つまずかないことも大切です。

以上が、ヒトの老化で体験される、34歳・60歳・78歳の3段の下り階段の研究結果です。

日本には古くから伝わる厄年の風習がありますが、これ単なる迷信ではなく、医学的にある程度は意味があることだったようです。

(参考文献)

Lehallier B, Wyss-Coray T, et al. Nature Med 25; 1843-1850, 2019.

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