腸内細菌叢(第2部) 美肌と若返り、病気と認知症の予防、健康長寿

善玉菌で下痢もよくなる
下痢の治療に整腸剤

まとめ

感染性の下痢症は、善玉菌の整腸剤を3~6倍量で内服すると早く治ります。

善玉菌で腸内環境を早く正常化しましょう。

善玉菌の整腸剤は、多量に飲んでも副作用はありません。

日頃から整腸剤を常用して内服することをお勧めします。

解説

通常の下痢は、細菌やウイルスが産生する毒素が原因で起こる場合が多いです。

以前は、感染性の下痢症の治療に、腸の動きを抑制する薬が使われていました。 腸のぜん動運動を抑えれば、腸内に便が停滞するので、水分が吸収される時間が長くなり、水様便の水分が吸収されて、下痢が改善するだろうという考えです。

いまでも下痢の治療に、タ〇ニ〇酸ア〇ブ〇ン、次〇酸ビ〇マ〇、ときにロペ〇ミ〇塩〇塩などが処方されているのを見かけることがあります。

しかし、腸の動きを止めると、悪玉菌や細菌の毒素が腸内に長く残るので、感染性下痢症の治療としてはよくないと著者は考えます。 むしろ、腸内の悪玉菌とその毒素は、下痢とともに早く外に出した方がよいのです。

最も大切なことは、腸内環境を早く正常化することです。

感染性の下痢症の治療には、善玉菌をどんどん補給することを、筆者はお勧めします。 善玉菌の整腸剤を、通常の3倍~6倍量で飲むといいです。

水様便でトイレにいくたびに、善玉菌の酪酸菌、酪酸菌配合錠、耐性乳酸菌、ビフィズス菌などの薬を多量に内服してください。

具体的には、ビ〇ス〇ー、ミ〇B〇、ラッ〇ビ〇、ビ〇フェ〇ミ〇などの整腸剤を通常の3~6倍量で内服してください。 これを2~3回繰り返すと、たいていの感染性下痢症は治ります。

腸内に善玉菌が増えると、悪玉菌は増殖できなくて抑制されて少数派になるので、善玉菌で腸内環境が正常化されて、下痢が早く治ります。

これらの整腸剤は、一般にも市販されています。 病院で処方された薬が手元になくても、薬局で買ったもので、同じ効果が得られます。

このように、下痢の場合は、多量の善玉菌を補って、悪玉菌を早く追い出すことが、筆者のおすすめの治療法です。

医薬品の整腸剤は、もともと健康なヒトの便から採取・培養された善玉菌のなかでも、とくに優れた細菌を製品化したものです。 自然に存在する善玉菌ですから、多量に内服しても副作用がゼロです。 副作用がまったくないのは、薬としては珍しいものです。

日頃から善玉菌を毎日少しずつ常用して、腸内環境を健康に保つことは、健康な体調を維持するために、簡単でとても有効な方法です。 筆者のおすすめの健康法です。 きっと皆さんも体調が良くなります。

非感染性の下痢で、腸の炎症性疾患などによる下痢、血便、腹痛などの症状が数週間以上続く場合は、医療機関で正しい診断と治療を受けてください。

潰瘍性大腸炎や、クローン病、免疫異常、過敏性腸症候群などが原因かもしれません。 その場合には、適切な治療(5-ASA製剤など)を受ける必要があります。

善玉菌

まとめ

ビフィズス菌、乳酸菌(乳酸桿菌)、酪酸菌などの善玉菌は、乳酸・酢酸・酪酸などを作ることで腸内を酸性にして良い腸内環境を作り、腸管の動きを促進します。

また、免疫刺激をして、悪玉菌をおさえ、感染防御の作用があります。

宿主が必要な各種のビタミンを合成して、健康維持にも貢献します。

さらに、がんの予防、老化の防止などの効果もあります。

解説

健康維持のために良い腸内細菌は、

ビフィズス菌

乳酸菌(乳酸桿菌)

酪酸菌

ある種の大腸菌

などです。

善玉菌は、各種のビタミンを合成し、腸管の動きを促進し、消化吸収の補助になり、免疫刺激をして、感染防御、健康維持や、老化の防止などの働きがあります。

これらの善玉菌は、乳酸・酢酸・酪酸などを作り、腸内を酸性に保つことによって、良い腸内環境を作り、腸の運動を活発にして、悪玉菌の増殖を抑え、食中毒菌や病原菌を抑えて、感染を予防し、腐敗物質の産生を抑制して、発がん性を予防します。

また、善玉菌は、腸内で、体に必要な各種のビタミンを作ります。 たとえば、ビタミンB1, B2, B3, B5, B6, B7, B12, K, ニコチン酸、葉酸(B9)などを作ります。 ヒトは、健康な生活に必須のこれらのビタミンを、自分では作れず、善玉菌に頼っています。

若い人で、ビタミンB群のサプリメントを飲んでいる方がいますが、若い人は、腸内に善玉菌が多いので、善玉の腸内細菌がいろいろなビタミンB群を作ってくれています。 ですから、実を言うと、若い方々は、総合ビタミン剤のサプリメントを飲む必要はあまりないのです。

若い人は、食事の内容を工夫して、オリゴ糖や水溶性食物繊維を食べて、腸内細菌叢の善玉菌を増やしたほうが健康に良いのです。

ビタミンB3(ナイアシン)は、水溶性ビタミンで、補酵素として働き、長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化する作用もあることから、老化やガンの抑制効果が期待され、最近注目されています。

しかし過剰に摂取すると胃腸や肝臓の障害を起こす恐れがあります。 ナイアシンは肉や魚、植物性食品からも摂れているので、サプリメントや美容診療での点滴注射などで過剰摂取にならないように注意しましょう。

そのほかにも、善玉菌には、体の免疫機能を高める効果、血清コレステロールを下げる効果、腸の運動を促進する効果などもあると報告されています。

腸の中に善玉菌を増やすために、味噌、キムチ、チーズ、乳酸菌飲料、ビフィズス菌入りのヨーグルト、納豆、ぬか漬け、甘酒、麹菌の食品などを、日ごろから習慣的に食べると良いでしょう。

悪玉菌

まとめ

ウエルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌などの悪玉菌は、体に悪い影響があり、腸内の腐敗、細菌毒素の産生、腸の炎症反応、発がん物質の産生、ガス発生などの原因になります。

揚げ物や、赤身の肉を食べ過ぎると、腸内に悪玉菌が増えます。

悪玉菌を減らすために、ヨーグルトや、納豆、漬物などの発酵食品や、野菜、海藻などの、水溶性食物繊維を食べましょう。

解説

悪玉菌は、体に悪い影響があり、腸内の腐敗、細菌毒素の産生、腸の炎症反応、発がん物質の産生、ガス発生などの原因になります。

代表的な悪玉菌は、

ウエルシュ菌

ブドウ球菌

肺炎球菌

一部の大腸菌

サルモネラ菌

などです。

これらの中には有毒な株もあります。 揚げ物や、赤身の肉を食べ過ぎると、腸内に悪玉菌が増えますので、注意しましょう。

悪玉菌を減らすために、ヨーグルトや、納豆、漬物などの発酵食品や、野菜、海藻などの、水溶性食物繊維を食べるようにしましょう。

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