善玉菌でお肌の若返りと、健康長寿
臭くないおならは、良い腸内環境の目安

まとめ
便の臭いと、おならの臭いをかげば、腸内細菌叢に善玉菌が多いか、悪玉菌が増えているのか、自分で簡単に分かります。
臭わない便とおならは、腸内細菌叢に善玉菌が多いことの目安です。
腸内細菌叢に善玉菌が多いと、全身の細胞の炎症性反応が抑えられるので、健康長寿と、若さの維持、お肌の若返りにつながります。
おならや便の悪臭は、腸内に悪玉菌が増えて、腐敗が進んでいるサインです。
腸内に悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなると、便秘、下痢など、お腹の不調や、にきび、肌荒れの原因になります。
解説
おならが、臭くない!
善玉菌で、お肌が若返り、健康長寿ライフ!
黄色で臭くない便で、お肌の若返りと、健康長寿!
便とおならの臭いと色は、健康のバロメーターです。
赤ちゃんのように、黄色で、くさくない便が理想です。
健康な腸内環境のときの便は、黄色や明るい黄土色で、臭くありません。 形はバナナ状の便です。 便がこのような状態のときは、善玉菌が豊富で、健康な腸内環境が保たれていると考えられます。
たとえば、赤ちゃんの便は、黄色で、くさくありません。 それは、善玉菌が多いからです。 これが、理想的な腸内環境の目印です。
善玉菌が、糖質や食物繊維を分解したときには、メタン、水素、二酸化炭素、などの、無臭のガスが発生するので、おならは、臭くないのです。
臭わない便とおならは、腸内細菌叢に善玉菌が多いことの、目安になります。
腸内環境が悪くなって悪玉菌が増えると、腸内で硫化水素、二酸化硫黄、二硫化炭素のほかに、スカトール、インドールなどが増えるので、おならは、臭い悪臭になります。
おならの悪臭は、腸内に悪玉菌が増えて、腐敗が進んでいるサインであると言えます。
黒っぽく悪臭のある便や、下痢便は、悪玉菌が増えて、腸内環境が悪くなっている目印です。
腸内環境が悪いと、便秘、下痢など、お腹の不調や、にきび、肌荒れの原因になりがちです。
このように、便の色、便の臭い、おならの臭いは、腸内環境の健全さを知る、簡便なバロメーターになります。
便の臭いと、おならの臭いをかいで、腸内環境が良いか悪いか、自分でときどきチェックしましょう。
肛門のすごい機能
ガス・液体・固体を識別できる

まとめ
肛門はとても優秀なセンサーです。
これから出るものが、ガスか、液体か、個体か、識別できます。
解説
閑話休題。
肛門はとても優秀なセンサーです。
いま出すのを我慢しているものが、ガスか?液体か?固形物か?だいたい識別できます。
たまに間違えることもありますが、たいていの場合はずれません。
ちょっと間違えてシルがもれても、すぐに液体だと気がつくので、最小限の被害で止めることができます。 肛門はとても感度が高いセンサーだといえます。
直腸下部と肛門を合わせた部位は、体の中でも、舌先や指先なみに鋭敏なセンサーだと言えます。
善玉菌で便秘がよくなる
腸内細菌叢と腸管ぜん動運動

まとめ
善玉の腸内細菌が腸管の神経を刺激して、大腸のぜん動運動が活発になるので、便秘が改善します。
解説
最近の研究では、腸内細菌による刺激が、腸管の神経に作用して、腸管のぜん動運動が活発になる、と言う説があります。
新生児や乳幼児で、腸管壁の神経が働き始めて正常で活発なぜん動運動が始まるためには、腸内細菌叢の善玉菌の存在が必要であることが、近年の研究で分かってきました。
生まれてまもない新生児が柔らかい便を出すためには、腸がちゃんと動き始めることが必要です。 それがうまくできないと、腸内に便が停滞して、腹部が膨満し、赤ちゃんはとても困った状況になります。
さらに、離乳食が始まってうんちが固くなりだした時期に、乳児が形のあるうんちを出せるようになることは、実は大変な作業なのです。
うんちがスムーズに直腸まで送られて、スッキリ排便できるためには、腸管壁の神経網が機能して、腸の複雑な協調運動ができることが必要です。 そして、腸管壁の巧妙なぜん動運動による一連の収縮運動で、便を効果的に直腸まで送ることが必要です。
胎児のときは単なる管だった腸が、いきなり複雑なぜん動運動を始めなくてはならないのです。 乳児にとって、大きな試練といえます。
ぜん動運動がうまくできないときや、ぜん動が弱い場合は、排便困難症になります。 腸閉塞や重い便秘症をおこす場合には、消化管の神経節細胞の特殊な病気の可能性も、ときには考えなくてはなりません。
腸管のぜん動運動によって、固い便を上手に排便する仕組みの中で、腸内細菌叢が重要な働きをしていることが、最近の研究で分かってきました。
最近の小児科では、乳幼児の腸が元気に動くためには、善玉菌の腸内細菌叢の存在が必要だと考えられています。 そして幼児や小児の便秘の治療に、善玉菌の整腸剤の内服が推奨されています。
中高生や若い女性の便秘の治療にも、善玉菌の整腸剤の内服が有効です。
著者の経験でも、患者さんたちに善玉菌の内服薬を継続してもらうと、若い女性や、中高年の男女の、便秘が改善することが多いです。
これは、善玉菌を増やすことで、腸内環境が改善して便の性状が改善するとともに、大腸のぜん動運動が刺激される結果だと考えられます。
女性の便秘の改善には、緩下剤よりも、善玉菌の整腸剤の内服のほうが有効であることが多いのです。
医療用の鎮痛剤で、がんの痛みや手術後の強い痛みをやわらげるための強力な鎮痛薬として、医療用麻薬のオピオイドや合成オピオイドが使われます。
麻薬は腸の動きを止めるので、オピオイドで誘発される薬剤性の便秘の治療はなかなか困難な場合が多いです。
麻薬系の薬による便秘症の治療として、胆汁酸トランスポーター阻害薬や、腸内細菌叢の善玉菌製剤を使って、大腸や小腸の自然なぜん動運動を回復させる方法が有効な場合が多いです。
とくに胆汁酸トランスポーター阻害薬は、大腸に届く胆汁酸の量を増やすことで自然な排便を促す作用があり、腸内細菌叢の善玉菌の効果と相乗作用が期待されるので、便秘の治療薬として効果的です。
生物の消化管では、腸管のぜん動運動によって内容物を直腸まで送って、自然な排便をうながしています。 この排便の仕組みは、当然のことのように思われがちですが、実はとても複雑で巧妙な作業なのです。
そして、腸管のぜん動運動が正常に機能するために、腸内細菌叢の善玉菌が重要な役割を果たしているとは、驚くべきことです。
(参考文献)
1. Haku G. Pharma Medica 38(12), 31-35, Dec 2020.
2. Suzuki T, et al. Am J Physiol Gestrointest Liver Physiol 287, G638-G646, 2004.










