オートファジー(自食作用)
はじめに

この章では、オートファジー(自食作用)の話題を、ご紹介しましょう。
オートファジーとは、何のことでしょうか?
聞きなれない言葉です。
オートは、英語の「auto」で「自己」という意味です。
ファジーは、英語の「phagy」で、「食べる、破壊する」という意味です。
つまり、オートファジー「authphagy」は、「自分自身を食べる」とか、「自分自身を壊す」というような意味です。
オートファジーは、近年、研究が盛んになってきた、新しいテーマです。
オートファジーの機能により、細胞は、自分の中身を少しずつ新しく入れ替えて細胞を若返らせたり、細胞内にたまった有害物質や病原体を排除したりしています。
これは自然にそなわっている機能です。
オートファジーによって、細胞自身が、老化や病気を未然に防いでいるらしいのです。
すごい仕組みですね。
この自然の機能を生かせば、若返りや、健康寿命を延ばすことが、可能になるかも知れません。
さらに、老化や病気を未然に予防して、認知症も予防できるかもしれません。
誰も皆、病気や認知症には、なりたくないと思います。
この章では、オートファジーの仕組みを、皆様にご紹介いたします。
オートファジーとは何か?

まとめ
オートファジーは、古くなった部品を作り直して新しい部品と交換し、細胞の機能を修復してリニューアルすることで、健康寿命を延長する仕組みです。
具体的には、細菌除去、細胞内物質の品質管理、アミノ酸供給、抗原提示などが行われています。
解説
オートファジーは、日本が世界をリードしている、医学研究分野の一つです。
2016年に、ノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典博士と、大阪大学の吉森保博士の研究の成果を、ここで、皆様に、ご紹介したいと思います。
オートファジーとは、医学的には、細胞の内部で、自分の古くなった部品を作り直して新しい部品と交換し、細胞の機能をリニューアルする、細胞内修復システムのことを言います。
医学的に説明すると、細胞内で不要になった細胞質成分を、隔離膜で包み(オートファゴソーム)、それをリソソームに輸送して融合し、隔離された物質を分解する(オートリソソーム)システムです。
オートファジーによって、細菌除去、細胞内物質の品質管理、アミノ酸供給、抗原提示などが行われています。
こんなことが細胞の内部で行われているとは、驚きです。
この仕組みによって、生物は、健康寿命を延長することが可能になったのです。
オートファジーの機能

まとめ
生物では、すべての細胞に、オートファジーの機能が備わっています。
オートファジーによって、生物の体の恒常性が保たれて、老化・寿命・病気から生命を守ることができます。
オートファジーの重要な機能は、代謝回転リニューアルによる細胞の品質管理、飢餓時の栄養補給、有害物質の選択的除去、の3つです。
解説
真核生物では、植物を除いて、ほぼすべての細胞に、オートファジーのメカニズムが備わっています。
オートファジーは、老化・寿命・病気から生命を守る仕組みと言えます。
オートファジーのおかげで、生物の体の恒常性が保たれています。
なんだか、とても重要な機能のようですね。 まるで、不老長寿の話のようです。
オートファジーは、最近、注目されているテーマの一つです。
オートファジーの機能はたくさんありますが、そのうち、とくに重要なものが3つあります。 それは、
代謝回転による細胞のリニューアルと細胞内品質管理、
飢餓時の細胞への栄養補給、
有害物質の選択と除去、
の3つです。
これらを、それぞれ、解説してみましょう。











